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クリエイターのための250字スランプ脱出法
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2003/10/1(Wed)
クリエイターがスランプを乗り越えるには、多少の無理をしてでも短時間の間に何か一つ完成品をでっち上げるのがいい。そのとき、作品はあえて発表しないと最初から決めておけば気が楽だ。作品の完成度はどうでもいい。大事なのは作業のプロセスに入ることである。
クリエイターが直面するスランプの多くは実のところアイデアが渇れるために起こるのではない。作品として完成させるまでの機械的なプロセスに慣れすぎて、その作業自体に歓びを見出せず、ものぐさになっているに過ぎないのである。
スランプなら強いて手を動かせ。
小谷隆
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癒しのラジコン
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2003/10/2(Thu)
小谷にとって目下最大の娯楽は昼休みのラジコンである。ラジコンといっても全長わずか5センチたらずの小さな車。安売りの殿堂と呼ばれる店でトミー製の3000円ぐらいのものを980円で入手した。年甲斐もないと言われそうだが、これをテーブルの上で操っている時間は何とも言えない癒しに包まれるのだ。
前進のボタンを押せば確実に前へ進む。左右のハンドルも自由自在。意思のままに動く。いくつになってもこういう「操作」系は楽しい。とかく思い通りにならないことが多い世の中でこれほど自分に対して忠実なものはないからだ。
小谷隆
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自信は一人の信奉者から
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2003/10/3(Fri)
芸術家なら自分の価値観を絶対視するのは当然で、人の評価に一喜一憂しているうちはまだ確かな価値観を持っていないということだが、表現者である以上は自分の作品を鑑賞してくれる人がいなければその存在そのものが成立しない。そういう意味では他人の評価をまったく無視するわけにもいかない。
といって現在の客観的な数字ばかりを気にしても仕方ない。大事なのはの今の自分に心底惚れている信奉者がいるかどうかだ。そんな人が一人でもいるなら自分のやっていることに自信を持とう。その人が百万の潜在ファンの先駆者だと信じて。
小谷隆