2002/3/13(Wed)
DTMが主流の昨今、ここぞとばかりに「やはり楽器はナマに限る」と薀蓄をたれ、いろいろな制約の中でDTMに頼らざるを得ない人々を小馬鹿にする「演奏屋」も増えている。DTMには音楽本来の「ノリ」がないというのだ。
が、そうした「演奏屋」が言うグルーブ感とやらを聴いてみると、実のところ技術の未熟さによる「揺れ」でしかなかったりする。プロの出す本物のグルーブの中では少なくとも大枠のテンポは崩れず、小節の頭など合わせるべき所はきちんと合わせているので、スリリングな中にも安心感がある。それでこそグルーブだ。
小谷隆