2002/3/14(Thu)
最近、ネット上のインディーズでとてもパンチのあるKinsRooという男性ボーカルを発見した。詞にも強いメッセージがあり、それを切なくブルージーな声で語りかけるように唄う。高橋綾子さん以来の衝撃である。
ちなみに彼のバックトラックは明らかにDTMであるし、使っている音源の質も正直いって貧弱ですらある。しかし、その歌唱力はバックとは関係なく一定の「ノリ」もきちんと醸し出していて、その圧倒的な存在感を前にすると後ろで何が鳴っているかさえ忘れてしまうほどだ。人間の声は最も優れたリズム楽器でもあるということを実感する。
小谷隆