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<< 歌もなき春 >>


2002/3/19(Tue)

 かつては温かくなるにつれて人々の気分も高揚したはずのこの季節だが、昨今は花粉症でそれどころではない人ばかりのようだ。かく申す僕は20年近くも都会に暮らしていながら幸いまだ発症していないが、多くの人にとってこんな状況では春めいた歌に心を踊らせるゆとりすらないように映る。
 ネットの音楽サイトでも季節を意識した曲が目立っているが、春先のリリース計画にも発想の転換が要るかも。少なくとも春だウキウキのような歌はかなりのリスナーの神経を逆なでしそうだ。
 やれやれ、季節の情緒さえ楽しめない哀しい現代。


小谷隆


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