2002/4/6(Sat)
昨今はいわゆる「曲先」が主流になっている。特に日本語はもともと五七五などの「形式」にはめ込む文学をもつ言葉ゆえ、曲先には馴染みやすい。しかしやはり曲の音数に制約を受ける分、世の歌詞表現にも限界が見えてきたように感じていた。
そんなこともあって最近では詞先も多く採用している。制約を最小限にするため、1番と2番の音数を合わせなくてもいいことにしてある。そうすると不思議なもので、作詞家さんたちは水を得た魚のようにのびのびと自分の世界を描き始めたのだった。どうやら詞先には詞先の妙がありそうだ。
小谷隆