2001/12/3(Mon)
ゆうべは書斎から初冬の明るい月夜を眺めていた。空気が澄んで空が蒼くさえ映る。月光の眩ゆさで見える星の数はかなり少ない。
その道の星たる人を文字通り「スター」という。そういえば昨今、音楽における「スター」はどこへ行ってしまったのか。中途半端な「アイドル」たちはどれも半月ほどの明かりでさえ翳んでしまいそうなほど危うい存在だ。
満月の明るさの中にあってもオリオンの壮大な図は明らかだし、おおいぬ座のシリウスは堂々と全天の恒星で随一の光をたたえている。そんな「スター」を探そうとしたが今日は曇りだった。
小谷隆