2001/11/12(Mon)
アーティストは破天口たるべしなどというつまらないドグマがある。おかげでわざと反道徳的に振るまうことでアーティストを気取る若者が少なくない。自分たちは特別だから何をやっても許されると勘違いしている。だがそういう態度はいつかしっぺ返しを食らう。音楽界とてしょせんは人の社会。相手の多くは常識的な人々であり、礼を失すれば必ず報いは来る。ちやほやされているうちが華。落ち目になれば見向きもされない。
甘やかす側にも問題がある。甘やかすことがアーティストの自由を守るということには必ずしもならないのである。
小谷隆