2001/12/12(Wed)
天狗状態のアーティストの卵にこのままじゃ枯れるぞと警告したことがある。コードとリズムに乗せて次々と曲らしきものを書いてくるが、壁に突き当たってマンネリに陥っているのに気付かない。曲作りよりもまず基礎を固めようと諭したが、残念ながらいまだ袋小路で精力的に曲を書き続けている。
甘やかすべからずとはすでに書いたが、芸術的な拘りと根拠のない意固地さを履き違えた若い素材が少なくない。制作者はそれをしっかりと見極め、諭すべきところは諭してあげないとせっかくの才能の芽も台無しになる。容認が優しさとは限らない。
小谷隆