2002/10/25(Fri)
「ガーやってドー来てグワーして……」。電車の中で聞こえてきた会話である。眉をひそめつつ見れば真新しいスーツの会社員たち。20代半ばだろう。まるで効果音のような形容を使う。それでちゃんと通じ合っているようだから驚く。もっとも、実際に身振り手振りを目の当たりにできる場にいればミドルエイジに差しかかった僕でさえ何となく彼らの伝えたいことは理解できる。
「うつりゆくこそことばなれ」と言語学者のコセリウは言った。しかし、美しき言霊たちへの郷愁の念もこめ、昨今の若年層の表現力の貧困さを嘆かわしく思う今日この頃だ。
小谷隆