2002/11/1(Fri)
およそ人の生活を描いた作品は人を描けてこそ際立つ。しかし昨今の映画やテレビドラマは有名なタレントの存在感に頼り過ぎて演出上の人物活写ができていない。たとえば「利家とまつ」でも唐沢や松嶋のキャラに依存し過ぎていて、シナリオや演出の妙で描かれた部分は少ない。
先日、東京国際映画祭に出品される日本・イラン共作の映画の試写を観てきた。トム・クルーズもブラピもいない。現地人の俳優は見知らぬ顔ばかり。しかしその人物描写には心打つものがあり、見知らぬイラン人俳優たちの表情は今もなお記憶に鮮やかだ。
小谷隆