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<< 手を汚せ >>


2002/11/21(Thu)

 昭和20年代、国産初のテープレコーダーの試作にあたっては蓚酸第二鉄をフライパンで炒って溶剤に溶かし、スプレーガンで紙テープに吹き付け、それをスプーンで均して録音テープを完成させたという。物事の始まりというのはこうした泥臭い手作業であったりする。
 市販の音源を切り貼りするだけで音楽を作ったような気になれる時代だが、たまにはギター1本、ピアノ1本で音楽に向き合ってみると、かえって新鮮な発見があるかもしれない。作詞家はパソコンに向かわず、ペンを片手に原稿用紙に向かうべし。手を汚してこそ得られるものもある。


小谷隆


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