2002/12/20(Fri)
音楽はもともと音も踊りも叫びもいっしょくたになった曖昧な存在だった。現在でもアフリカやニューギニアなどにはそうした音世界が存在する。昨今そうしたエスニックな音楽が本質だなどともてはやされているが、僕は少し冷ややかだ。
聴衆と音楽とを分かち、聴かれるもの、すなわち演奏されるものを専門化して高めてきたのが音楽の歴史である。だから音楽家というプロが存在する。音楽に限らず、あらゆる文化は主客を分化して演じ手を専門化することで発展した。混沌をもって本源=本質などとしてしまうのはあまりに軽率ではないか。
小谷隆