2002/12/27(Fri)
火の用心、と都会の住宅地に響く夜警の声。久々に聞いた。まさか「マッチ一本……」と続くのかと思ったら本当にそうだった。やはり夜警はこの台詞に限る。が、思えば今どきマッチが原因になる火事はほとんどないのでは? マッチなど我が家にもない。バーでライターを忘れたときもらってその場をしのぐくらいだ。
マッチを擦ったことさえない現代の子供たちに「マッチ売りの少女」はどんなふうに読まれるのか。一本ずつ炎が燃え尽きていくあの切なさは伝わるのか。そんなことをふと思った。
多くの言葉が死ぬ。感傷的なのは年の瀬のせいか。
小谷隆