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<< 活字のマジック >>


2003/1/3(Fri)

 仕事がら出版前の原稿の校閲を多くこなしてきた経験から言えることだが、文章というものは印刷物になると不思議なほど格調高く映る。今どきは原稿からすでに活字だが、本や雑誌といった印刷物の活字は明らかに違ったものになる。ワープロの生原稿では目も当てられないほどひどくて直す気にもなれなかった文章でさえ本になるといかにも「売り物」にふさわしい文に見える。
 しかしそういった経験のおかげで今では出版物の体裁に誤魔化されることなく文章を吟味できるようになったわけだが、おかげで世の出版物の8割は気持ち悪くて読めない。


小谷隆


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