2003/1/19(Sun)
お通夜だった。独り暮しの学生時代、温かい食事をふるまってくれたおばあさんだ。夕方、大学時代を過ごした街へ出かけた。
斎場では懐かしい面々に逢った。不祝儀でもなければ顔を合わせることもない。ある壮年の人は頭が真っ白になっていた。よちよち歩きだった女の子は大学のセンター試験のため早々に中座した。わずかな時間で時の流れを痛感する。
独り出てきた都会で孤独を感じることがなかったのは、故人も含め人情あふれる人々にしばしば叱ってもらったからだ。僕はいちどでも自分を親身になって叱ってくれた人の恩は生涯忘れない。
小谷隆