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<< ニューヨーク発〜人種の坩堝にて >>


2003/2/1(Sat)

 この街の高級アパートでは北向きの部屋が先に売れる。理由は風景がいいからだという。なるほど、北向きの窓から見る外の建物は南の日を浴びた明るい風景なのだ。
 しかし南側の部屋の方が温かくていいではないかと反論すると、地元のある富裕なビジネスマンはこう言った。「寒ければ暖房すればいいだけのことさ」。いや日が当たれば暖房代も節約できるじゃないかと反論すれば、「しかし陽射しは絨毯を傷める」と言う。なるほどここは人種の坩堝。いろんな価値観が渦巻いている。
 世界は思いのほか広い。そう思うとなぜかほっとした。


小谷隆


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