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<< 記憶の本質 >>


2003/2/22(Sat)

 先般、さる著名人の回想録の手伝いをした。もう70過ぎで人生の終楽章を迎えた人ゆえ、幼少期のことはおろかここ十年の記憶さえかなり曖昧であったりする。そこで本人の原稿が正しいかどうか周辺取材をして確かめなければならないわけだが、じっさいいろんな人に周辺取材してみるとどうも話の辻褄が合わないことが多い。
 しかし記憶というのは自分に都合のいいようにどんどん書き換えられていくものだ。辻褄の合わぬ事象は「事実」ではないが、本人にとってはそれが「真実」であったりするのだ。


小谷隆


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