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<< 米百俵の使途 >>


2001/12/27(Thu)

 戊辰戦争で廃虚となった長岡に三根山藩から送られた友情の米百俵。長岡藩士小林虎三郎は反対を押し切ってそれを国漢学校設立に注ぎ込む。やがてそこから輩出した多くの人材が長岡復興の礎となる。小泉首相の所信表明で有名になった逸話だ。
 事をなすにはまず人材。長計には忍耐が要る。いま食う米を我慢してでもなすべきことがある。音楽においてもまずは人。そして教育。幸いにもアクセスを稼げる米百俵がある。それを糧とし、揶揄を覚悟で水面下ではじっくりと人を発掘し育てていく。たとえ本当にやりたいことが5年遅れようとも。


小谷隆


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