2002/1/1(Tue)
気付いたら年が明けていた、というのが今年の大晦日。ミレニアムと世紀をまたいだここ2年ほどの感慨はさすがにない。早めの夕食を済ませて作業に没頭していたら紅白もカウントダウン番組も終わってB級洋画の時間になっていた。
年越しに用意した蕎麦をすすりつつ「千曲川のスケッチ」に眼を通す。メッセージなき音楽の窮状を救う答を近代文学の黎明たる自然主義に求めるべく、明日から小諸に藤村の足跡を追う。予報によれば長野地方は雪。スキー列車に板も持たず身軽な旅姿。物好きには自ら呆れる。
小谷隆