2002/1/2(Wed)
旅館の女将に零下10度と聞かされ、行く前から震え上がった。電車で87分の先は穏やかな都心より15度も低い。
しかし、零下15度に生まれ育った道産子の女性によれば室内はあちらの方が暖かいそうで、彼女は暖房の貧弱な東京の冬に震え上がっている。
寒ければ家を出ないのが北国の生活。薄いコートで摂氏5度の街をぶらつく方がずっと寒いのだ。
北国の歌に寒さよりむしろ温もりを感じるのはそういう理由によるのかもしれない。かえって都会の冬を描いた歌の方がずっと寒々しい。
軽井沢を過ぎ、もうすぐ佐久平。雪景色だ。
小谷隆