ホーム > 小谷の250字 > 2003/6/30

<< 深く安らかな眠りの代償 >>


2003/6/30(Mon)

 導眠剤の最大の副作用は人から夢を奪ってしまうことかもしれない。眠りが深くなるのは有り難いが、浅い眠りが減ったぶん夢を見ることがめっきり減った。そしてこれが実は深刻な問題であったりする。
 夢では思いもよらぬ思考の組み合わせが起こり、時に現実の世界での得難いアイデアになることもある。否、それ以前に夢はその日の記憶を整理する大事な作業でもあるわけで、それを奪われてしまうとあたかもパソコンが不安定になるかのように情緒のぶれを招く。
 深過ぎる眠りは肉体にとっては休息になっても精神にはむしろ毒なのだ。


小谷隆


前日]   [小谷の250字]   [翌日



- 01 -