2001/11/15(Thu)
かつて日本の流行歌の多くは2分台、長くても3分程度だったのが、今や4分台が標準、5分を超えるものも少なくない。我がA.R.T.でも2.5コーラスやると間奏を省いてもさすがに4分を超える。
歌が長くなった最大の要因は構成の変化だ。かつてはA-Bという単純なものだったが、今どきは中押しが入ってA-B-Cが主流。これに大サビと言われるDが入るとまた長くなる。
しかし音楽は単純さから複雑さへと向かい、前衛的なものを経てまた単純なものへと回帰する。クラシックとジャズがその歴史をたどった。ポップスもまた単純さへ向かうのか。
小谷隆