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<< 専業歌手の価値 >>


2003/7/8(Tue)

 こんな逸話がある。ある日フランスの劇作家と俳優が宴席で論争した。作家と演じ手とではどちらが重要かと。俳優は宴席の人々に対し、メニューを読んでみせた。客はみな感動した。俳優の勝ちである。
 芝居は演じ手がいて初めて価値をもつ。歌も同様。どんな優れた楽曲もそれにふさわしい歌い手がいてこそ人の心に響く。
 自分で歌を書くシンガーも増えたが、専業の唄い手も立派な芸術の担い手である。否、他人の書いた作品を我がものとして唄いあげることのできる歌手は自作品しか唄わない歌手よりも貴重な存在なのかもしれない。


小谷隆


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