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<< 一喝 >>


2003/7/26(Sat)

 電車のドアが開いて、妙にそこだけ空いているなと思ったら中で二十代のサラリーマン風情と大学生風情がつかみ合いのケンカ中。駅員が駆けつけたが手がつけられない。周囲は危うきに近寄らずただ避けるばかり。
 さて、と僕は深呼吸してから「降りろ!」と一喝。声量にはちょっと自信がある。二人の動きが止まった。それから一人ずつ腕を掴んで車外に引きずり出し、役立たずの駅員に突き出す。
 いい大人のなりをして血を流してまでつかみ合う姿もみっともなかったが、静観するだけの周囲はそれを通り越して醜くさえ映った。


小谷隆


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