2003/8/9(Sat)
軽井沢を離れる日は雨になることが多い。ベランダに叩きつける大粒の雨に帰京の足が躊躇する。
山の南側斜面ではただでさえ雨が降りやすい。南海上の湿った空気が山の斜面を上るうちに急激に冷やされて雨雲を作る。そして一気に雨となって地表へ降り注ぐ。その降り方はまさにバケツをひっくり返すが如くである。平野ではなかなかお目にかかれない類の雨だ。そこへ今日は台風がポンプになって太平洋からどんどん湿気を送りこんでくる。
地球という生き物のダイナミックな息吹をまざまざと見せつけられると、感傷に浸る余裕もない。
小谷隆