2003/8/13(Wed)
先日、久々に水戸黄門を観てあまりの薄っぺらさに失望させられた。配役が若いとかそういった問題ではなく映像があまりにチャチなのである。
最大の要因は製作をフィルムベースからビデオベースにしたことだろう。1秒24コマのフィルムならではの柔らかさが消え、ビデオ独特の妙な生々しさが目立つ。同じビデオでも1秒24コマで映画っぽく映すシネアルタのようなシステムも開発されているというのに、いくらコスト削減が必要とはいえ街の風景がいかにも作り物臭く映り、役者のカツラの境目まで見えてしまうのはいかがなものか。
小谷隆