2003/8/14(Thu)
谷繁と荒木の連続本塁打で5‐1とリードして9回のマウンドは今季初完投目前、38歳の山本昌。球数はまだ少ない。しかし無死から代打の清原にソロを浴びると山田監督は岩瀬にスイッチ。たちまちナゴヤドームのスタンドはブーイングに包まれる。
まだ3点差ある。もはや阪神の優勝は覆しようもないところまで来ているのにこうまでして安全に勝ちにいくべきなのか。みな思いは等しかったに違いない。ファンが見たかったのは楽な勝ちではなく完投を目指して必死に投げるベテラン投手の勇姿だ。勝っても後味の悪い試合である。
小谷隆