2003/8/27(Wed)
6万年に1度という火星大接近の今夜、東京はあいにくの曇り空。2003年にこの大接近があることを最初に知ったのは小学生の時。天文雑誌で火星の記事を読み、早くもこの日が来るのを心待ちにしていたものだ。天文台で口径数mはあろうかという巨大な望遠鏡を操っている自分の未来像を小さな胸に抱えつつ。夢は宇宙大だった。
いま我が家の車庫には口径12センチばかりの望遠鏡が埃をかぶって埋もれている。当人は23時を過ぎてようやく家路につく有様。ふと見上げた都会の空はやはり薄曇り。
帰ったらせめてレンズでも磨こう。
小谷隆