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<< 死刑制度は殺人犯を正当化する >>


2003/9/7(Sun)

 大阪の児童殺傷事件の犯人への死刑判決については国民の大多数が当然の報いと感じているだろうが、僕は今もなお死刑については反対論者である。そもそも死をもって罪人を罰する制度が存在するという事実が、人と人との争いにおいて相手を殺すという手段がありうるという通念の前提になっている。公であれ私であれ必要だと判断されれば相手の生命を奪うという究極の手段もありうるという認識が、殺人という犯罪を正当化し、戦争をも引き起こしてしまうのだ。
 僕は国民の大多数を敵に回しても、断固として死刑制度には反対し続ける。


小谷隆


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