2003/9/24(Wed)
過去10年ばかりの邦楽ヒットチャートの変遷を改めて眺める機会があった。顔ぶれこそ変わったもののけっきょく何も進歩していないのには今さら驚くまでもない。単発のキワモノもあったが、音楽の流れを根本から変えるほどエポックメイキングなものはなかった。やはり広く大衆に受け入れられてきたのは無難で耳慣れた音楽たちなのだ。
メジャーでのブレイクを狙う人々は耳新しさを求めてあれこれ試行錯誤する必要などない。それよりもいま自分がやっていることの足元を固めるべきだろう。大事なのはどれだけ自分を掘り下げたか、である。
小谷隆