2003/10/9(Thu)
指導者不在が叫ばれて久しい。日本の沈滞の一因がここにある。日本の成功は主君のためなら命も賭すような家来たちの血と汗の賜だ。かつては家来をその気にさせるだけの魅力を備えた主君が大勢いた。封建社会は決して制度先にありきではなかったという。所従のために命をはる覚悟のできた主君にみなついていったのである。
リストラをやる経営者は腹を切れ、とはトヨタの奥田会長の名言。クールで合理的な社長は増えた。みな優秀なボスたちだ。しかし、部下よりまず自分が腹を切る覚悟のある経営者はどれぐらいいるのだろうか。
小谷隆