2003/10/28(Tue)
二十代の頃は風邪をひくとすぐに40度近い熱を出して床に伏したが、そこで汗をかき切って2日もすると身体の澱みを出し尽くしたようにすっきりして「治った!」という実感に包まれた。むしろ風邪をひく前より体調が良くなった。その頃の風邪は体調をリセットするための貴重な行事ですらあった。
しかしこの年齢になると日頃の用心もあって寝込みはしないが、治り方もシャキッとしない。ずるずると体調の悪さを引きずり、ちょっと無理をするとまたぶり返したりもする。
いっそ高熱でも出してみようか、とさえ思う今日この頃だ。
小谷隆