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<< 臨界の極意 >>


2003/11/3(Mon)

 道を極むるに守、破、離の三階あり。これはあらゆる世界に通じる修行の極意である。ひたすら学び鍛えるのが守、人の教えを抜け出してその奥にある真意を見つけるのが破、型を脱して自分の型を創出する段階が離。一方、化学の世界には相の遷移という言葉がある。氷は0度で水となり100度で水蒸気となる。
 求道の人もまた臨界を超えて初めて次の相に至る。野球の打者は足腰が立たないようになるまでバットを振って初めて無駄の排除された理想的なスイングを身につけるという。
 さて、今の自分はどこまで臨界に近付けただろうか。


小谷隆


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