2003/11/19(Wed)
経験上、本当に確固たる自分をもった人は相手の意見がどれほど稚拙に映ろうとひとまずそのオリジナルな考えで走らせてみるぐらいの余裕がある。正面切って自説をぶつのも結構だが、相手が間違っていると思うならそれとなく気付かせてやるのが賢人。賢ぶって間違いを指摘したり諭しにかかる人は実のところ気持ちのどこかに自分の考えへの漠然とした不安を抱えているのだ。だから自説を押し付けて相手を潰しにかかる。自分もそうだからよくわかる。
「おかしいとは思うがやらせてみるか」。願はくは自分もいつかこの境地に達したい。
小谷隆