2003/12/1(Mon)
知らず知らずのうちに優しさを失っている自分にふと気づくことがある。そんなときは一挙手一投足を注意深くチェックしてみる。たとえば良かれと思ってしたことさえ相手を侮辱してはいないか、など。
しかし自分の変調に気づくときはまだいい。本当に余裕がなくなれば防衛本能が頭を擡げ、場合によっては確信犯で人を傷つけてしまうこともありうる。
優しくなければ生きる資格がない--これはチャンドラーの言葉だ。しかし優しくなるためには相当のゆとりが要る。男は強くなければ生きていけない--そんなのわかってるよ、チャンドラー。
小谷隆