2003/12/3(Wed)
物事がうまくいかないと予想するのはたやすい。失敗すると予告してから事に臨めば成功しなくてもお咎めはない。否、できませんと最初から尻尾を巻いて楽な道を行けば困難にぶつかることさえない。そんなわけで多くの人はいろんな言い訳をつけて困難を避けようとする。平穏に現状を維持するのが一番だと言う。
しかし困難を避けた先にあるものは決して今と同等の境遇ではない。上に行こうと努力する人がいる以上、何もしない人は相対的に下へ追いやられる。
無難な道を選ぶとは、つまり今より落ちるのを甘受するということなのだ。
小谷隆