2002/1/29(Tue)
ジャズが瀕死の体だ。タイアップ戦略に乗った一部のタイトルを除けばCDセールスは眼を覆うばかりで、ライブも客よりも演奏者の方が多いような場合が少なくないという。
かつてジャズといえばポピュラーの最先端であり、実験場的な存在として次々と新しい試みに挑戦しては人々をワクワクさせてくれたものだ。目新しいヴォイシングもほとんどがジャズ発。ポップスはその研究結果を盗んで発展してきた。
昨今のポップスに目新しさがなくなってしまったのも、研究開発の現場がこんなふうに廃れてしまったことによるのだろうか。
小谷隆