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<< 看板屋に感動 >>


2002/2/12(Tue)

 街の看板張り替えというものを初めて目撃した。一辺が人の背丈の倍もあるスペースにたった一人で手際良く12枚の紙を綺麗に貼り合わせている。松浦亜弥の顔がものの数分でROPEの広告に早変わり。遠巻きにはつなぎ目ひとつ見えない仕上りに思わず溜息が漏れた。
 そういえば音楽も今や切り貼りの世界。どこで拾ってきた音源をどう切って貼ったか通常のリスナーには知る由もない。フィルインだけ別の人間が叩いたサンプルを貼ったドラムトラックもある。それもそれで緻密な職人技だろうが、看板屋の技ほど感動もないのはなぜだろうか。


小谷隆


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