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> Kotani Film 制作日誌
> 2002年10月(8)
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隔世の感
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2002/10/01(Tue)
9月までに2本分クランクアップした。夏に仮撮影したものをブラッシュアップしたものと新作である。さて編集に入ってみて驚いた。かつて4年半もビデオの仕事をしていたが、時代はテープの時代だったから作業の違いには隔世の感がある。今やペタペタと画面上で切り貼りするだけで軸がつながるし、図形的にBGMやインサートカットを並べていくこともできる。
最初にこういうのを見たのは94年のラスベガスのNBAショーだった。当時はこれだけのことをやるのに数千万円の投資が必要で、個人が手を出すということはあまりにも非現実的だったのが、8年の時を経ていま書斎のデスクの上で実現している。
技術の進歩は一介のインディーズアーティストを映画監督にしてしまう。恐ろしくも有り難いことだ。
小谷隆
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公開作品を1本に絞る
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2002/10/05(Sat)
編集の段階で最初の作品を落とすことに決めた。俳優やスタッフには申し訳ないけれども、こうすればさらによくなるというアイデアが浮かんだので、このテープはお蔵入りにしようと思う。
10月公開作品は「カミサマ」。カミサマがすぐ身近に降りてくるコメディである。およそ非現実的なものを描くにはモノクロに限る。昨今のビデオカメラにはオールドムービーモードという便利な機能がついていて、最初から横長でコマの落とされたセピアの映像で撮影できる。
ともあれ編集も完了した。12日からの連休あたりをターゲットに公開する。
小谷隆
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RealかWMか?
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2002/10/10(Thu)
公開にあたってメディアをどうしようかと悩んだ。webのスペースは50MBしかない。7分強の作品だと350KbpsのRealvideoで20MB近くにもなる。今後作品が増えたときのことも考慮して、ここはWindows Mediaを諦めてRealの2ストリームで行くことにした。RealならWMよりはMacユーザーにもフレンドリーだろう。
小谷隆