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被写体側へ
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2002/12/02(Mon)
自らの音楽活動として新たに組んだ男ユニット「Nippon Danjie」のPVを撮影した。今回、藤浪くんという非常に優秀なプロのカメラマンに撮影をお願いし、初めて撮られる側に回ってみたわけだが、自分の動きのあまりに中途半端なのには驚く。ファインダーに向かっているときはいつも被写体に「もっと極端に動け!」と檄を飛ばしているものの、いざ実際に自分がそちら側に立ってみるとどうも動きがぎこちなくしかもダイナミクスが足りない。自分ではずいぶん派手に立ち回ったつもりなのだが。
それにしても藤浪くんというのは非常にすばらしい映像を撮ってくれる。同じ釜の飯を食ったこともあり、公私ともによく知っている間柄ゆえ、いちいち事細かに説明しなくても僕がどんな映像を期待しているか阿吽の呼吸でわかってくれる。テープにはいっさい無駄がなく、まさにこんな画がほしかった、というものばかりだった。実に得難いカメラマンだ。
彼がいなければ僕が被写体に回ることはまずないだろう。というか、彼がいてくれるならいっそ僕も監督兼俳優をやってみようかなどというイケナイ願望にとりつかれる今日この頃である。
小谷隆